レンタカーを利用する外国人ドライバーの事故に注意!有効な対策とは

近年、外国人観光客の増加に伴い、レンタカーを運転する外国人による事故件数が急増しています。重症者や死亡者が出る深刻なケースもあるため、事故は絶対に防がなければなりません。

この記事では、急増する外国人ドライバーによるレンタカー事故の実態について解説していきます。
また、政府・関連各所が講じている対策、そして実際に外国人ドライバーと事故を起こしてしまった時の対応についても解説します。
ぜひ参考にしてください。

外国人ドライバーによるレンタカー事故が急増

政府のデータによると、レンタカーを利用して事故を起こした訪日外国人の数は、2012年から2016年までの4年間で、約4倍に増加しています。

参照:近畿地方整備局(https://www.kkr.mlit.go.jp/plan/happyou/thesises/2018/ol9a8v000004c5af-att/katu-19.pdf)

2023年になってからも外国人レンタカー利用者による事故は相次いでいます。
今年1月には北海道の上富良野町で、シンガポールから観光に来た家族4人の乗ったレンタカーとダンプカーが交差点で衝突し、レンタカーの母子2人が死亡する事故が起きました。

2月14日にも北海道の士幌町で、中国国籍の男性の運転する車と30代女性の運転する車が衝突し、女性が重傷を負っています。

外国人ドライバーの事故の原因とは

交通事故総合分析センターの「イタルダ・インフォメーション」によると、外国人観光客の自動車事故には、「右直事故」と「交差点での出会い頭の事故」の割合が多いことが分かっています。先に上げた2件の事故も、どちらも交差点での出会い頭の衝突事故です。
(参照:https://www.itarda.or.jp/contents/8674/info132.pdf

このように、レンタカーを運転する外国人が事故を起こす背景には、外国人が日本の交通ルールやマナーをよく理解できていないことがあります。

1月の士幌町の事故では、レンタカー側の道路に「一時停止」の標識がありました。一時停止の標識は、日本語の「止まれ」という表示のみのケースが多いので、外国人が見落としてしまう可能性があります。
さらに寒い時期は、凍結や圧雪が原因で、雪に不慣れな外国人が事故を起こしてしまうケースも考えられます。

政府・関係各所による対策

レンタカー強化による対策

一般社団法人全国レンタカー協会は、日本の交通ルール・交通事情などを外国人に理解してもらうため、外国語(英語、韓国語、中国語(簡字体・繁字体))のリーフレットを作成しています。

また全国レンタカー協会は、外国人が運転していることを周囲のドライバーに示す専用ステッカーを作成する取り組みも行っています。

訪日外国人観光客レンタカー事故ピンポイント対策

国土交通省では、急増する訪日外国人観光客のレンタカー利用による事故を防止するため、「訪日外国人観光客レンタカー事故ピンポイント対策」を行っています。
この対策では、まず、レンタカー事業者と警察、観光部局などが連携し、ETC2.0の急ブレーキデータ等を活用して、外国人特有の事故危険箇所を特定します。

そして、危険個所に応じて、以下のような対策を行っています。

  • カラー舗装
  • ピクトグラムを活用した標識
  • 多言語注意看板
  • レンタカー窓口での多言語パンフレットの配布

事故相手が外国人だったらどうすればいい?

警察・救急車を呼ぶ

まずは車を安全な位置へ移動し、負傷者の救護を最優先してください。
つぎに警察を呼び、必要に応じて救急車の手配をしましょう。
交通事故直後に警察に通報しないことは違法ですし、保険金を請求する際に必要な「事故証明書」が発行されない可能性もあります。

なお、警察に通報した時は、警察が到着するまでその場から離れないでください。めったにないことですが、警察が到着する前に相手が逃げてしまう可能性もあります。

相手の身分を確認する

警察と救急の手配をしたら、相手の身分の確認をする必要があります。
事故相手について、以下の内容を確認しておきましょう。

  • 車のナンバー
  • 氏名
  • 宿泊先
  • 電話番号

ちなみに相手が英語話者の場合、会話の中で安易に「YES」や「NO」と発言しないようにしましょう。

「YES」と答えてしまった結果、「こちらの主張が全面的に認められた」と勝手に受け取られてしまい、のちのちの交渉がこじれる可能性も否定できません。

もし自分と相手の言葉が全く通じない場合は、とにかく警察の到着を待ちます。
その間、相手にはGoogle等で「POLICE」と画像検索し見せるのが一番早いです。

レンタカー会社に連絡する

警察と救急に電話したら、レンタカー会社に連絡をして、事故が起きたことを伝えましょう。
運転手本人がケガをしてレンタカー会社へ連絡ができない等を除き、事故当日に必ず連絡をしましょう。

事故の影響で車が動かなくなった時(故障・全損)

レンタカー会社の緊急連絡先もしくは貸渡約款等に記載されている保険会社の窓口へ電話をして指示を仰いでください。
必要に応じてレッカー移動等を行います。

万が一の事故に慌てないように、レンタカーを借りるときに緊急対応がどうなっているかを確認してから借りるようにしましょう。
カーシェアの場合などは、事前に注意事項をよく読みましょう。

まとめ

外国人ドライバーによる悲惨な交通事故を防ぐため、国や関係各所によって様々な対策がなされています。
ただ、日本の交通ルール・マナーに不慣れであったり、「止まれ」などの日本語標識の意味が分からず事故を起こす外国人ドライバーがいることは事実です。

ASAHI MOTORS長期レンタカーでは、日本に住む外国人駐在員に対して長期レンタカーを提供しています。


・日本の交通ルールが分からない

・標識や看板の意味を再確認したい

・東京都内(首都高含む)でのスムーズな走り方

など、外国人駐在員が戸惑う日本のルールをプロの指導員が英語で「同乗研修」をしてからレンタカーの貸渡を行うオプションもあります。

ASAHI MOTORS長期レンタカーでは、車のレンタルだけでなく、世の中から1件でも事故が減らせるよう対策を行っています。

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