外国人駐在員が日本に住んでみて”困った”こと

ASAHI MOTORS GROUPの金井です。弊社は日本に住む外国人駐在員向けに長期レンタカーの貸渡を行っています。
そこで今回は、実際にお客様やクライアントから聞いた、

「日本に住んでみて困ったこと」

こちらを発表していきます。

言葉の壁

・英語を話せる人がほとんどいない

・役所が英語対応できずとにかく時間がかかる

・車のリース契約時、日本語ができないとリースが組めない

・レストラン、居酒屋メニューが日本語のみ

・英語対応してくれる病院が少ないため、看護師さん・お医者さんとコミュニケーションがとれない

困ったことダントツ1位は「言葉の壁」
今でこそ翻訳アプリ等の通訳ツールを使い、なんとかコミュニケーションが取れるものの現実は厳しいです。
「日本語が使えない」との理由で、なにをするにも時間がかかることが現状です。

高級ホテルや一部ファミレス、都内の外国人が好むレストランを除けば、ご丁寧に英語メニューを用意しているところは見たことがないレベルですよね。

また、体調が悪い上にお医者さん、看護師さんとコミュニケーションが取れないのは本当に苦しいと思います。
そんなときは3者間通話で同時通訳をしてくれるアプリもあるので、予め登録しておくことをおススメします。

公共交通機関の利用

電車やバスなどの公共交通機関はとても便利ではありますが、初めて日本に住む外国人にとっては非常に複雑で分かりづらいとのこと。地方から東京に始めてきた日本人ですら混乱するので、外国人はもっと混乱します。

バスの多言語化もまだまだ。
大きな駅付近のバス停では多言語対応をしているところもありますが、大半は日本語のみ。
運転手さんも日本語しか話せない方が多いです。

銀行、携帯、家、免許、車、役所の手続き

 原則として・・・

・日本の銀行口座を作るときは、ハンコや住民票が必要

・携帯電話を持つには住民票が必要

・家を借りるにはハンコ、日本の銀行口座が必要

・車をリース・購入するときは、印鑑証明書、銀行口座、携帯電話番号、車庫証明書が必要

そもそもハンコのデザイン(英語表記の名前をカタカナ・漢字にする等)を決めるところから始まり、印鑑証明書・車庫証明書など小難しい手続きを進めていかなければなりません。
一気に手続きを進めたいところですが、各所バラバラな必要書類があるためとにかく時間がかかります。

また、「外国人」という理由だけで、賃貸契約が結べないこともあり、連帯保証人がいない場合など、そもそも家が借りられない場合もあります。
そんなお悩みを解決するのがGTNの家賃保証制度、外国人向けの家賃保証事業を行っています。

日本の運転免許がとれない

試験場は常に混みあっており、試験の予約が取れない(外国免許から日本の免許へ切替の場合)
1~2か月待ちは当たり前です。

また「技能テストが難しくて全然受からない、、、」というお声もあります。
日本の交通ルールは世界的に見ても厳しいため、日本の免許へ切り替える技能テストも必然と厳しくなります。
受かるポイントを知らなければ、いつまで経っても受かることはありません。

日本独自の働き方

・日本語の社内規定、日本語のマニュアルしかない

・外国人の受け入れ体制が整っていない

・過酷な労働環境(残業、サービス残業、有休が取れない)

・挨拶(お疲れ様です、夕方なのに「おはようございます」)

・差別意識がある

・エレベーターや部屋に入る順番、上座・下座、乾杯マナー、メールの定形文

・本音と建て前が分からない、理解できない

どれも日本人のビジネスマンからすれば「当たり前」のことかもしれませんが、外国人からすれば異様な光景に見えることもあります。
未だに、上司が帰らないと帰れない、残業したひとが評価される、有休は悪、といった日本の悪い文化が根強く残っています。
そして外国人の受け入れ体制が整っていないまま、経営方針で外国人を受け入れた場合など現場からあからさまに外国人を差別をするひとも沢山います。

日本特有の「上下関係」を表す行動も外国人にとっては覚えにくいですよね。
上座・下座の場所、乾杯するときは少しだけグラスを下げる、エスカレーターは上司が上など細かいところですが、大半の日本人ビジネスマンは自然に行っているビジネスマナーです。

ほかにも、タトゥーが入っている場合は温泉に入れないなど日本ならではのルールがあります。
ただ、このような日本の文化に慣れてきたら日本がどんどん好きになるひとも多くいます。

今度は「外国人駐在員が日本に住んでみて”良かった”こと」をまとめたいと思います。

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