
前回ご好評いただいた「世界の日本大使館ストリートビュー探検」企画。
第2弾では、さらにディープで個性派な国々の大使館をバーチャル訪問してみました!
今回の舞台は、ネパール・ブラジル・タイ・バングラデシュ、そしてウクライナなどなど。
日本と関わりの深い国々から、今なお緊迫した情勢のウクライナまで、それぞれの国の街並みと一緒に「日本大使館ってどんな建物?」を覗き見してみましょう。
「ここが大使館?」「まるで要塞…」「普通のビルじゃんか!」などなど、
今回もツッコミどころ満載&ちょっとした海外旅行気分を味わえるストリートビューツアー、はじまります!
ベトナム社会主義共和国
ハノイ(Hanoi)
27 Liễu Giai, Ngọc Khánh, Ba Đình, Hà Nội, Vietnam
日本大使館は、バーディン区(Ba Đình District)のリウザイ通り(Liễu Giai Street)沿いに位置しています。大通りに面しており、ハノイ市内中心部や主要ホテルからのアクセスも良好です。
徒歩圏:ロッテセンターから徒歩約5分、ビンコムセンターなど大型商業施設からもアクセス可能。
タクシー:グラブ(Grab)などの配車アプリが便利。運転手に住所を見せればスムーズです。
バス:ロッテセンター・ハノイ周辺を通る市バスも運行されています。
大使館があるバーディン区は、ハノイ市内でも特に治安が良好とされる地域のひとつです。政治機関や各国大使館、高級ホテルが集中しており、警備体制もしっかりしています。大通り沿いには警察や警備員の姿も見られ、夜間も比較的安心して歩ける環境です。
また、近隣には「ロッテセンター・ハノイ(LOTTE Center Hanoi)」があり、レストランやカフェ、日本食スーパーも充実。現地在住の日本人にも人気の高いエリアで、長期滞在者にとっても心強い立地です。
インド共和国
ニューデリー(New Delhi)
50-G, Shantipath, Chanakyapuri, New Delhi 110021, India
日本大使館は、チャンキャプリ(Chanakyapuri)と呼ばれるニューデリーの外交官地区にあります。整備された街並みと広い道路が特徴で、車でのアクセスが基本です。
車:市内中心部(コンノート・プレイスなど)からは車で20〜30分程度。時間帯によっては渋滞に注意。
タクシー/配車アプリ:Uber や Ola などの配車アプリが非常に便利。住所をアプリに入力すればスムーズに到着可能。
地下鉄:最寄り駅は「Lok Kalyan Marg」駅ですが、駅から大使館までは車またはリキシャでの移動が必要です。徒歩は非推奨。
チャンキャプリー地区は、ニューデリーの中でも特に治安が良く、警備体制が厳重なエリアとして知られています。インド国内ではやや異質なほど整備されたインフラが整い、道路も広く、騒音や混雑の少ない落ち着いた空間が広がっています。
特に日本大使館が位置するShantipath(シャンティパス)通りは「平和の道」とも訳される美しい並木道で、周辺には国際学校や高級ホテルも点在しており、外国人居住者に人気の高いエリアです。
夜間外出についてもこのエリアに限っては比較的安全とされますが、ニューデリー全体ではスリやぼったくり、女性への声かけなどの軽犯罪も報告されているため、基本的な注意は必要です。
フィリピン共和国
マニラ首都圏(Metro Manila)※所在地はパサイ市(Pasay City)
2627 Roxas Boulevard, Pasay City, Metro Manila, Philippines
日本大使館は、マニラ湾沿いの幹線道路ロハス・ブルーバード(Roxas Boulevard)沿いに位置しています。ニノイ・アキノ国際空港(NAIA)からもアクセスが良く、ホテルやビジネスエリアからの移動も便利です。
米国大使館や文化センター、マラテ地区、モール・オブ・アジア(MOA)なども近くにあります。
タクシー/配車アプリ:Grab(グラブ)が最も一般的で安心。目的地に「Embassy of Japan」と入力すればスムーズです。
バス/ジープニー:マニラ市内からの公共交通機関も利用可能ですが、初めて訪れる場合はタクシー利用が無難です。
大使館周辺のパサイ市ロハス通り沿いは、マニラ首都圏の中でも比較的安全なエリアとされています。周囲には高級ホテルや政府関連施設もあり、警備員や警察の常駐、監視カメラの設置が進んでいる地域です。
日中の移動であれば、外国人が歩いても問題ない程度の治安ですが、マニラ全体ではスリや置き引きなどの軽犯罪が多発しているため、以下の点に注意が必要です:
- 貴重品はバッグの奥にしまい、リュックは前持ちに
- スマホや財布を人前で不用意に見せない
- 夜間の一人歩きは避ける
また、パサイ市は観光スポットやビジネスエリアにも近く、日本人の長期滞在者や留学生も多く住んでいるエリアです。日本食レストランや日本語対応の医療施設も周辺に点在しており、比較的生活しやすい環境が整っています。
ネパール連邦民主共和国
カトマンズ(Kathmandu)
Panipokhari, Kathmandu, Nepal
日本大使館は、カトマンズ市内のパニポカリ(Panipokhari)地区にあります。このエリアは首都の中心部に近く、主要道路Lazimpat Road(ラジンパット通り)沿いからアクセスしやすい場所に位置しています。
ノルウェー大使館やナラヤンヒティ王宮博物館などが周辺にあります。
タクシー/配車アプリ:現地ではローカルタクシーの利用が一般的。GrabやUberのような国際的な配車アプリは未展開のため、地図アプリでルートを確認し、現地のドライバーに住所を見せるのが安心です。
徒歩圏内:ラジンパット通り周辺のホテル街から徒歩でもアクセス可能(10〜20分程度)。
パニポカリ地区は、各国の大使館や国際機関、外国人向けの居住エリアが集まる閑静な場所です。警備も行き届いており、カトマンズ市内では比較的治安が良好なエリアとされています。
ただし、ネパール全体としては以下のような点に注意が必要です:
- スリや置き引き:観光エリアやバス停では注意。リュックやバッグは前持ちを推奨。
- 交通ルールの未整備:信号や歩道の整備が不十分なため、横断時には細心の注意が必要です。
- 政治的デモ:ごく稀にストライキ(バンダ)が行われることがあり、外出が制限されるケースもあります。
大使館周辺には、外国人向けのレストラン、カフェ、ブティックホテルなども多く、短期滞在にも長期滞在にも適した環境が整っています。
ミャンマー連邦共和国
ヤンゴン(Yangon)
100 Natmauk Road, Bahan Township, Yangon, Myanmar
日本大使館は、ヤンゴン市内の中心部に近いバハン・タウンシップ(Bahan Township)に位置しています。バハン地区は各国の大使館や高級ホテルが集まるエリアで、比較的交通の便が良く、落ち着いた雰囲気があります。
シュエダゴン・パゴダ(Shwedagon Pagoda)やカンドーヂ湖(Kandawgyi Lake)が近く、観光と合わせてアクセスしやすい場所です。
タクシー:ヤンゴン市内ではタクシーが主要な移動手段。Grab(グラブ)アプリも一部利用可能で便利です。
車:市内中心部から車で10〜20分程度。道路状況や時間帯によっては混雑することもあるため余裕を持った移動を。
※2025年6月の時点では、ストリートビューにて在ミャンマー日本大使館を正面から見ることはできません。
バハン地区は、ヤンゴンの中でも比較的安全な地域とされ、外国人駐在員やビジネスマンが多く住むエリアです。日本大使館も警備体制が整っており、安心して訪問できる場所です。
ただし、ミャンマーは政治的に不安定な状況が続いており、以下の点に注意が必要です:
- 政治的デモや集会が突発的に行われることがあり、周囲の状況に注意する必要があります。
- 夜間の一人歩きは避けるようにしましょう。特に交通手段の少ない時間帯はGrabの事前手配が安心です。
- 治安は地域差があるため、都市部以外へ移動する場合は外務省の最新情報を確認してください。
大使館周辺は整備されており、日本食レストランや外国人向けの医療施設も複数あります。緊急時の連絡手段や位置情報をスマートフォンに登録しておくとより安心です。
スリランカ民主社会主義共和国
コロンボ(Colombo)
3rd & 4th Floor, M2M Veranda Office, No.34, W. A. D. Ramanayake Mawatha, Colombo 2, Sri Lanka
大使館事務所移転のお知らせ
2025年6月7日より、大使館は新たな場所で業務を開始しています。
インド洋に浮かぶ島国スリランカ。仏教文化が色濃く残り、美しい海と緑に囲まれたこの国は、日本人旅行者やビジネスマン、NGO関係者の渡航も増えている注目の国です。
新しい大使館は、コロンボ市内のコロンボ2地区(Colombo 2)に位置しています。このエリアはビジネス街として発展しており、主要な道路や公共交通機関へのアクセスも良好です。
近隣には主要な商業施設やホテルがあり、初めての訪問でも比較的わかりやすい立地です。
空港からのアクセス:バンダラナイケ国際空港から車で約1時間(交通状況による)
市内からのアクセス:タクシーや配車アプリ「PickMe」などが一般的で便利。バスも利用可能ですが、観光客にはハードルが高めです。
コロンボ2地区は、ビジネスや商業の中心地として知られ、比較的治安が安定しています。ただし、スリランカ全体では政治的な集会やデモが行われることもあるため、以下の点に注意が必要です:
- 最新の治安情報の確認:外務省の海外安全ホームページや大使館の公式サイトで最新情報を確認しましょう。
- 夜間の移動:夜間の一人歩きは避け、信頼できる交通手段を利用してください。
- 貴重品の管理:スリや置き引きに注意し、貴重品は身につけて管理しましょう。
大使館周辺には、外国人向けのレストランやカフェ、医療施設も点在しており、生活利便性が高いエリアです。
バングラデシュ人民共和国
ダッカ(Dhaka)
Plot No. 5 & 7, Dutabash Road, Baridhara, Dhaka-1212, Bangladesh
南アジアの新興経済国バングラデシュ。その首都ダッカは、政治・経済・文化の中心地として発展を続けています。
日本大使館は、ダッカ市内の高級住宅街バリダラ(Baridhara)地区に位置しています。このエリアは各国の大使館や国際機関が集まり、治安が比較的安定しているとされています。
バリダラ・モスク、アメリカ大使館、バリダラ・パークなどが近隣にあります。
空港からのアクセス:ハズラット・シャージャラル国際空港(Hazrat Shahjalal International Airport)から車で約20〜30分(交通状況による)
市内からのアクセス:タクシーや配車アプリ(Pathao、Uberなど)の利用が一般的です。公共交通機関は整備が不十分なため、利用には注意が必要です。
バリダラ地区は、ダッカ市内でも比較的治安が良好なエリアとされていますが、バングラデシュ全体では以下の点に注意が必要です:
- 政治的な集会やデモ:突発的な集会やデモが発生することがあり、巻き込まれないよう注意が必要です。
- 交通事情:交通渋滞や道路状況が悪い箇所が多く、移動には時間の余裕を持つことが推奨されます。
- 衛生環境:飲料水や食事に注意し、衛生管理を徹底することが重要です。
大使館周辺には、外国人向けのスーパーマーケットやレストラン、医療施設も点在しており、生活利便性は高いエリアです。
タイ王国
バンコク(Bangkok)
177 Witthayu Road, Lumphini, Pathum Wan, Bangkok 10330, Thailand
東南アジアの中心に位置するタイ王国。その首都バンコクは、政治・経済・文化の中心地として発展を続けています。日本大使館は、バンコク市内のウィッタユ通り(Witthayu Road)沿いに位置しています。このエリアは各国の大使館や国際機関が集まり、治安が比較的安定しているとされています。
タクシー:「ルンピニー警察署(Lumphini Police Station)」と伝えるとスムーズです。
地下鉄MRT利用:MRTルンピニ駅(Lumphini Station)3番出口から徒歩約7分。
高架鉄道BTS利用:BTSプルンチット駅(Phloen Chit Station)から徒歩約20分。
※周辺では大型開発プロジェクト「One Bangkok」の工事が進行中で、歩道の通行が制限されている場合があります。特に女性やお子様連れの方は、タクシーやバイクタクシーの利用をおすすめします。
ウィッタユ通り周辺は「大使館通り」として知られ、治安が比較的良好なエリアとされています。しかし、バンコク全体では以下の点に注意が必要です:
- 政治的な集会やデモ:突発的な集会やデモが発生することがあり、巻き込まれないよう注意が必要です。
- 交通事情:交通渋滞や道路状況が悪い箇所が多く、移動には時間の余裕を持つことが推奨されます。
- 夜間の外出:夜間の一人歩きは避け、信頼できる交通手段を利用してください。
大使館周辺には、外国人向けのスーパーマーケットやレストラン、医療施設も点在しており、生活利便性は高いエリアです。
ブラジル連邦共和国
ブラジリア(Brasília)
SES Quadra 811, Lote 39, Brasília – DF, CEP: 70425-900, BRASIL
南米最大の国、ブラジルの首都ブラジリアは、計画都市として知られ、政治・行政の中心地として機能しています。
日本大使館は、ブラジリアの大使館地区南部(Setor de Embaixadas Sul)に位置しています。このエリアは各国の大使館が集まり、治安が比較的安定しているとされています。
空港からのアクセス:ブラジリア国際空港(Presidente Juscelino Kubitschek International Airport)から車で約20分。
公共交通機関:市内バスやタクシーを利用してアクセス可能。
車でのアクセス:主要道路「Avenida das Nações(万国通り)」沿いに位置し、ナビゲーションで「SES Quadra 811, Lote 39」と入力するとスムーズです。
大使館が所在する大使館地区南部(Setor de Embaixadas Sul)は、ブラジリアの中でも治安が良好なエリアとされています。広々とした街路や整備されたインフラが特徴で、外国人居住者や外交官が多く居住しています。
しかし、ブラジリア全体では以下の点に注意が必要です:
- 夜間の外出:夜間の一人歩きは避け、信頼できる交通手段を利用してください。
- スリや置き引き:観光地や人混みではスリや置き引きに注意が必要です。
- 交通事情:交通渋滞や道路状況が悪い箇所があるため、移動には時間の余裕を持つことが推奨されます。
大使館周辺には、外国人向けのスーパーマーケットやレストラン、医療施設も点在しており、生活利便性は高いエリアです。
ウクライナ
キーウ(Kyiv)
ウクライナの首都キーウは、歴史と文化が息づく都市であり、政治・経済の中心地でもあります。
大使館は、キーウ市内の中心部に位置し、公共交通機関やタクシーを利用して容易にアクセス可能です。主要な通りであるVelyka Zhytomyrska Street沿いにあり、周辺には歴史的建造物や文化施設が点在しています。
Independence Square(Майдан Незалежності)駅から徒歩約4〜5分
ウクライナではUberやBoltの配車アプリが安全・安心で利用者が多いです。
ジュリャーヌィ空港(キーウ国際空港)からタクシーで約15〜20分
ウクライナは、2022年以降、ロシアによる軍事侵攻の影響を受け、治安情勢が不安定な状況が続いています。キーウ市内でも空襲警報が発令されることがあり、外出時には最新の安全情報を確認することが重要です。
- 夜間の外出は避け、必要な場合は信頼できる交通手段を利用してください。
- 人混みや公共交通機関では、スリや置き引きに注意が必要です。
- 不審な物や行動を見かけた場合は、速やかに警察や大使館に連絡してください。
大使館周辺は比較的治安が良好とされていますが、情勢の変化に応じて注意が必要です。
旅の前に、大使館の“現地感”をストリートビューでチェック!
いざという時に頼れる存在――それが日本大使館。
でも実際には「どこにあるの?」「どんな建物?」と疑問を持っている人も多いはず。
今回のストリートビューツアーでは、ネパールやタイ、ウクライナなど、普段なかなか見られない日本大使館の外観や周辺の雰囲気をじっくり覗いてみました。
旅行や留学、長期滞在を計画している方は、事前に大使館の場所やアクセス方法、外観の雰囲気を知っておくことが安心材料になります。
世界の日本大使館をストリートビューで巡ることで、実際の街並みやアクセスのしやすさ、治安の雰囲気まで事前に確認できるのがこの企画の魅力です。
これから海外へ渡航予定の方や、日本大使館を頼る可能性がある方は、ぜひ旅行前にチェックしてみてください。
「あらかじめ場所を知っておく」ことが、万が一のときの安心につながります。
COMMENT