外国人向け長期レンタカー・カーディーラーを運営しているASAHI MOTORSの金井です。
外国人が日本に中長期滞在する際に車が必要になることがありますよね。
いざ車を購入しようとしても必要書類が複雑で”外国人”という理由でローン審査に通らないことも多々。カーディーラーに行ってもスタッフは日本語しか話せない。契約書は日本語だけ。まだまだ日本は国際化されていません。
外国人が車を所有するには「購入・ローン・長期レンタカー」の3つの方法があります。それぞれ必要書類、対応言語、メンテナンス、納車までの時間など異なりますので解説していきます。
先に結論を申し上げると、
「日本に駐在員として1~2年滞在します!」
「数か月の長期旅行で」
そんなあなたには長期レンタカー!
「日本には2年以上滞在予定」
「これからずっと日本に住み続けるのさ!」
日本に住み続けるなら購入かローン!!!
それでは解説していきましょう!
車検・メンテナンス・自動車税・スタッフの英語は?
まずは車検・メンテナンス・自動車税などの定期的に発生する費用について比較・解説していきます。
購入 ※全て自分で対応 | ローン ※全て自分で対応 | 長期レンタカー ※全てレンタカー会社対応 | |
車検 | 150,000円 | 150,000円 | 料金に含む |
自動車税 | 50,000円 | 50,000円 | 料金に含む |
メンテナンス | 20,000円 | 20,000円 | 料金に含む |
任意保険 | 200,000円 | 200,000円 | 料金に含む |
備品・タイヤ | 150,000円 | 150,000円 | 料金に含む |
スタッフの英語可否 | × | × | 〇 |
車検ってなに?自動車税っていくらなのかな。
車検とは?
外国人が最初に戸惑う日本独自システムが「車検」
車検を簡単に説明すると、所有している車が安全性・公害防止という観点から国が定めた基準を満たしているか点検・整備・検査を行います。車検をクリアした車だけが日本の公道を走ることができるという訳です。車検の期間としては、新車登録であれば3年後、以後2年に1回。基本的に通知等も来ないため「気が付いたら車検の有効期限が切れてた」なんて恐ろしいことも。
車検と同じタイミングで更新されることが多いのが「自賠責保険」
法律で加入が義務付けられている保険であり、対人事故のみ適応されます。そのためほとんどの人は自賠責保険の他に任意保険に加入します。
車検制度を導入している国の方だと分かってくれるのですが、そうでないと最初から説明することが結構大変・・・
自動車税の支払い
毎年5月31日までに支払いが必要な自動車税
車検証に記載のある住所へ自動車税納税通知書が届きますが、もちろん日本語のみ。
自動車税の税額は、車種・用途・排気量・年式等によって変わってきます。
「日本語でなんて書いてあるか分からないから日本人の同僚に今度聞こうかな」
なんて思ってたら支払うの忘れてた!!
総排気量 | 自動車税額 ※令和元年10月1日以後 初回新規登録 |
1,000CC以下 | 25,000円 |
1,000CC超~1,500CC以下 | 30,500円 |
1,500CC超~2,000CC以下 | 36,000円 |
2,000CC超~2,500CC以下 | 43,500円 |
2,500CC超~3,000CC以下 | 50,000円 |
3,000CC超~3,500CC以下 | 57,000円 |
3,500CC超~4,000CC以下 | 65,500円 |
4,000CC超~4,500CC以下 | 75,500円 |
4,500CC超~6,000CC以下 | 87,000円 |
6,000CC超 | 110,000円 |
任意保険
各国の相場が違うので、外国人からすれば安いのか高いのか分からない保険を購入します。
また、自賠責保険との違いもイマイチ理解できないまま言われるがままにディーラーで任意保険に入るパターンが見られます。
国際免許しか持っていない状況で任意保険を買うことはできますが高額になったり、
あれよこれよとオプションを付けられて気が付いたら年間30万円の保険料なんてこともザラにあります。
任意保険の書類も日本語しかないから困るんだよね・・・
スタッフの英語は?
外国人が車を買いに行った時に困ること、それはスタッフの英語力。
大手ディーラーであっても英会話が可能なスタッフが常駐しているディーラーは数える程度しかありません。都心の外車メーカーでも同様です。
車を見るところまでは翻訳機を使えばなんとかなりますが問題は契約書です。日本特有の長文の契約分は全て日本語。日本人が読んでも難しい内容になるため日本に不慣れな外国人にとっては到底理解できるものではありません。
試しにディーラーに英語で電話してみてください。もし英語が話せるスタッフがいたらあなたは幸運の持ち主です。
メンテナンス
車を買ったお店でメンテナンスもしてもらうことがベスト。
定期点検、オイル交換、タイヤの履き替えなど車を買った後も車屋さんとの付き合いは続きます。
日本語が話せない外国人が見ず知らずの修理工場へ車を持っていき快く対応してくれる工場は滅多にありません。
命に係わる大事なメンテナンス。修理工場の知名度も大事ですが、実際にメンテナンスする対応スタッフとの関係性も大切になってきます。
修理工場との信頼関係が無ければ、高額な費用を請求してくる会社もあります。
「車の状態を良くする」ことを目的にするのであれば、様々なパーツを交換し、
最後はご丁寧に完璧なコーティングまで仕上げてくれるディーラーも多々。
そのメンテナンスで納得がいくのであればOK。
そうでなければ慎重に対応すべきです。
必要書類は?
必要書類も全く異なります。
日本到着後すぐに車が欲しいのか、数か月先でもいいのか等考慮した上で決めていくのがいいと思います。
購入 | ローン | 長期レンタカー | |
日本の運転免許証 | △ | 〇 | × |
就労証明書 | △ | 〇 | × |
印鑑証明書 | 〇 | 〇 | × |
車庫証明書 | 〇 | 〇 | × |
駐車場の契約有無 | 〇 | 〇 | × |
日本の銀行口座 | △ | 〇 | × |
パスポート/在留カード | 〇 | 〇 | 〇 |
書類が揃わない・・・
印鑑証明書は「サイン証明書」で代用することも可能で、大使館で作成していることがほとんどですね。
・就労証明書・・・勤めている会社から在籍期間が記入された就労証明書もらってくるよう指示を受けることも
・印鑑証明書、車庫証明書・・・日本で車を持つためには必要な書類。
賃貸の場合は不動産会社から車庫証明書取得のために必要な「保管場所使用承諾証明書」をもらう必要も。
・日本の銀行口座・・・ローンやリースの場合は必要になることがほとんど。購入する場合でも「現金一括払い」を拒む中古車屋さんも増えてきています。
現金一括で払うよ!そっちの方が車屋さんも嬉しいでしょ!
コンプライアンス的にNGなので、海外送金ではなく日本の銀行から振り込んでください。
昨今の車業界は、あの某事件からコンプライアンスが非常に厳しくなってきているので、
現金での支払いを拒む会社も増えてきています。
さいごに
私たちASAHI MOTORS GROUPは、日本に住む外国人がストレスなくカーライフを楽しんでいただけるサービスを展開しています。
数か月~2年の滞在なら長期レンタカー
1年以上車が必要な場合、好きな車種を選ぶこともできます。
必要書類は少なくマイカーと同じように車を持つことが可能。
メンテナンス、任意保険、税金支払いなど全て込みのシンプルな料金設定です。
駐在員として日本に数か月~2年以内滞在する方、数か月単位の長期旅行で日本に滞在している方は是非ご利用ください。
2年以上の長期滞在なら購入かローン
2年以上車が必要な場合は、レンタカーだと費用が高くなることがあります。
そのため購入かローンを組むことをおススメします。